Hoya clemensiorum[キョウチクトウ科/ボルネオ島サバ州 原産]
The "Jurassic" Hoyaとも呼ばれるごっついホヤ。僕がずっと欲しかった種類です。
植物でありながらまるで動物の血管のように浮き出た脈は、触れると脈動を感じるのではないかと思ってしまうほどの肉感・生命感に溢れています。手塚治虫による漫画『火の鳥』は皆さんご存知でしょう。その宇宙編に出てくるのが、罪人達が罰を受けながら暮らす流刑星という星。彼の地では植物が動物のように動き回る一方で、動物は地面に根ざし植物のような生活をしています。そして罪人達もまたメタモルフォーゼすることで巨大なアガベのような姿に変わり生きていくのですが、このホヤの姿はまさにそういう「植物の姿となった(変えられた)動物」を連想させるのです。四肢を無理矢理欠損させられた達磨のような薄ら寒さ、ドクドクと音が聞こえてくるような脈打つ生命力、他にも見る者によって様々な印象を受けるでしょう。逆サイバイマンとか。
ビキビキ(#^ω^)
葉裏のかっこよさもぬかり無しです。葉表のような肉感こそありませんが、黒く染まった脈が稲妻のように走っていますね。エビルデインか。表と裏で二度美味しい…。
これで僕の好きなホヤの4トップ(
H. clemensiorum、
H. caudata、
H. callistophylla、
H. spartioides)がついに手元に揃ってしまったわけですが…さて今後はどうしましょうかね。
(OLYMPUS E-M5 Mark Ⅱ+ COSINA Voigtländer NOKTON 25mm F0.95)