Codonoboea dentata (Ridleyandra sp. 'Feather Star')
AZ0517-11 Resun, Lingga Isl., Lingga, INDONESIA
[イワタバコ科]
Ridleyandraとして買ったんだけど、僕としてはこれCodonoboea属の可能性も高いと思ってます。ギザギザの葉=Ridleyandra属と思われがちですが別に必ずしもそうというわけでもない上に、それぞれの属が擁する種数からいくとCodonoboea属のほうが断然多い。中でも特にCodonoboea pectinataというマレー半島産のイワタバコに瓜二つです。しかし、じゃあ具体的にこの2つの属を別属たらしめているものは何なの、何が違うの、っていうとちょっとまだまだ不勉強でして。少なくとも花の形についてRidleyandra属は長い筒形~短い筒形であり、Codonoboea属(旧Henckelia属)は漏斗形もしくは釣鐘形らしい。(※追記)開花させた人の画像を拝見したところ、薄紫色をした釣鐘型の花が咲いておりましたのでどうやらRidleyandra属ではなくCodonoboea属の可能性が高そうです。ただしC. pectinataとは全く似ていないものであり完全に別種、ということですね。
(※追記の追記)
Didymocarpus dentataとして記載されたCodonoboea dentataがビンゴのようです。The Journal of the Linnean Society. Botany. vol.32 (1896)のP515 に記載されておりました。Sect. SaliciniのCodonoboeaは釣鐘型の花を咲かせるのが大きな特徴とのことなので、その点でも一致していますね。スッキリ!
とかうだうだ述べてみたけど、分類のことを置いといてもほんと面白いイワタバコですよ。
渓流での生活に順応した結果か、細く細くまるでセラギネラなどのような姿になったこの草姿、非常にかっこいいです。
(OLYMPUS E-M5 Mark Ⅱ+ COSINA Voigtländer NOKTON 25mm F0.95)